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瓜生 満; 篠原 孝治; 見掛 信一郎; 近藤 俊成*
PNC TN8410 95-395, 96 Pages, 1995/12
兵庫県南部地震(1995.01.17)は近大都市を震度7の激震が襲い、死者5千数百名、全壊家屋9万数千棟、半壊家屋8万数千棟という大きな被害地震として記録された。この中で、鉄筋コンクリート造の建物についても1971年(昭和46年)以前の「旧耐震」ビルに大きな被害を及ぼし、1981年(昭和51年)以後の「新耐震」ビルに対しても移行期を含めて被害が生じた。東海事業所の再処理施設は「新耐震」以前に建てられた物であるが、主要な再処理施設建物については設計時に「RC柱の帯筋間隔規定の強化改正」を先取りしたり、動的解析により耐震性を確認する等十分な配慮がなされている。しかし、今回の兵庫県南部地震を契機とし、原子力施設の耐震性に大きな関心が集まっているなかで、再確認計算を求められていることもあり、再処理施設のうち分離精製工場(MP)、高放射性廃液貯蔵場(HAW)の動的解析を最新の知見に基づき行った。解析の結果、指針による基準地震動S1及びS2に対して耐震性を有していることを確認した。
米谷 雅之; 池上 靖志; 高橋 武士; 前川 弘道
PNC TN8410 91-026, 27 Pages, 1991/02
環境技術開発部では、再処理において使用済み燃料から分離される高放射性廃液のガラス固化技術の開発を進めてきた。高放射性廃液はガラス原料とともに、ガラス溶融炉内で乾燥、仮焼され溶融ガラスになる。このとき、高放射性廃液の一部はエアロゾル粒子になりガラス溶融炉から発生する。エアロゾル粒子の環境への放出量を低減するためオフガス処理システムの開発を実施した。オフガス処理システムはサブマージド・ベッドスクラバ、ベンチュリスクラバ、吸収塔等で構成される。これら各装置のエアロゾル粒子の性能評価を、高レベル廃液ガラス固化技術開発施設(TVF)のコールドモックアップ試験設備を用いて行った。
山本 昌彦; 田口 茂郎; 駿河谷 直樹; 佐藤 宗一; 衣旗 広志*; 玉内 義一*; 柴田 勇木*; 小玉 貴司*; 松岡 伸吾*
no journal, ,
高放射性廃液から発生する気相部の水素濃度を閉鎖系において測定した。その結果、水素濃度は最大でも0.1%程度で平衡に達していることがわかった。
衣旗 広志*; 玉内 義一*; 柴田 勇木*; 小玉 貴司*; 松岡 伸吾*; 山本 昌彦; 田口 茂郎; 駿河谷 直樹; 佐藤 宗一
no journal, ,
高放射性廃液を封入した閉鎖系の気相部における水素濃度を測定して、模擬廃液実験の結果から計算される値との比較を行い、模擬廃液で確認したパラジウムイオンによる水素消費反応が実廃液にも起きていることを確認した。
安倍 弘; 西塚 雄介; 佐野 雄一; 内田 直樹; 飯嶋 静香
no journal, ,
東京電力福島第一原子力発電所の使用済燃料貯蔵プールに保管されている使用済燃料の再処理に係る検討の一環として、海水成分が高放射性廃液貯槽材料の腐食に与える影響を評価した。線環境において腐食試験を実施し、海水成分が腐食に対して大きな影響を与えないことを確認した。
角 洋貴; 牧垣 光; 中山 治郎; 新妻 孝一; 小高 亮
no journal, ,
ガラス固化技術開発施設(TVF)は、平成7年のホット運転開始以来、20年以上経過している。TVFの高放射性廃液を取扱う機器の高経年化を評価する観点から、TVF固化セル内の高放射性廃液を内蔵する機器に対し、遠隔操作による肉厚測定を実施し、腐食の進展に係る評価を行ったので、この結果等について紹介する。
松木 拓也; 西田 直樹; 堀籠 和志; 関根 恵; 北尾 貴彦; 中村 仁宣
no journal, ,
東海再処理施設の高放射性廃液中のPu量をモニタリング可能な機器の測定位置の検討等を実施するため、セル内の放射線分布を再現可能なシミュレーションモデルを作成している。HAW貯槽セル内の線量率分布の計算結果と、実際の線量率測定結果を比較し、シミュレーションモデルの妥当性を評価した。
所 颯; 鈴木 敏*; 三好 竜太; 桜井 康博; 松木 拓也; 蔦木 浩一; 関根 恵; 清水 靖之; 中村 仁宣
no journal, ,
東海再処理施設の高放射性廃液貯槽セル内の線量率は、セル内点検用のガイドチューブを介し、新たに設計・製作した点検装置を用いて測定する。ガイドチューブを利用した線量率分布測定をはじめて実施することから、モックアップにより挿入可能を確認した点検装置を用いて、作業の安全性・操作性及び線量計の挿入距離に対する測定位置の関係を確認し、実機においてセル内線量率分布測定試験を実施した。
所 颯; 三好 竜太; 松木 拓也; 安田 猛; 蔦木 浩一
no journal, ,
東海再処理施設では340mの高放射性廃液(HAW)をHAW貯槽に貯蔵している。しかしながら、極めて強い放射線環境であることから、HAW貯槽を設置しているセル内の有効な観察手段は確立されていない。今般、既設のガイドレールを活用し、セル内観察治具の設計・製作、モックアップによる装置の最適化、セル内観察、セル内の線量率分布測定を実施し、HAW貯槽の直接観察、セル内の線量率分布測定に初めて成功した。今後は、観察映像の品質の向上を課題として取り組んでいく。